小鳥庵

小さな娘が思ったこと

「小さな娘が思ったこと」  茨木のり子


小さな娘が思ったこと
ひとの奥さんの肩はなぜあんなに匂うのだろう
木犀みたいに
くちなしみたいに
ひとの奥さんの肩にかかる
あの淡い靄のようなものは
なんだろう?
小さな娘は自分もそれを欲しいと思った
どんなきれいな娘にもない
とても素敵な或るなにか…


小さな娘がおとなになって
妻になって母になって
ある日不意に気づいてしまう
ひとの奥さんの肩にふりつもる
あのやさしいものは
日々
ひとを愛してゆくための
ただの疲労であったと
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by hiromiwithk | 2011-09-30 14:46 | 詩 うた

うたえばいいさ                             とおくきこえる                             あまおとのように
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