小鳥庵

カテゴリ:詩 うた( 69 )




私の帽子を知りませんか

私の帽子を知りませんか


なめらかな灰色の

オートクチュールの1品物で


私の頭に
ぴったりなのです


とてもだいじに
していたのですが


昨夜から
探し続けているものの
どこにも見つからないのです


隣町にも
行ってみましたが
どこにも見つからないのです


どこかへ置いて
来たのだろうか

それとも
私の足りない愛情に愛想を尽かし

帽子の方から
逃げ出したのでしょうか


それならば
彼を自由にしてあげようか


けれど彼は私の頭に
ぴたりとはまって

嬉しそうに笑っているときもあったのです


そう
たしかにあったのです

淋しがっているなら
もう一度だきしめてやらなくちゃ


そして私の頭の上が
彼にとって必要ならば
これからはずっといればいい

これからは

ずっと


もしもし


私の帽子を


知りませんか
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by hiromiwithk | 2011-01-29 00:22 | 詩 うた

気付いたらなんにも残ってなかった

気付いたらなんにも残ってなかった


空っぽになった両手で

自分を抱き締めて泣いていた


空は晴れているのに
雲を透かすひかりは黄金色に美しいのに


太陽のひかりにさえ傷つけられている

みたいだった


*************


それでも生きよと

そのうえでなお

生きよと


空っぽになったわたしに聞こえたのは


ただ
そのひと声


生きよ

と。
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by hiromiwithk | 2011-01-25 00:28 | 詩 うた

ワスレモノ

f0082452_1115349.jpg喜びが雪のように

悲しみを隠すのか


悲しみが雨のように

慰めの歌を歌うのか


**********


マヤカシノヨロコビガボクノココロヲコオラセタノカ?


本当の声を聞かせて
本当の声を聞かせて
本当の声を聞かせてほしい



一瞬の雑踏

楽団が去った後に残る一人の魂


ずっと知っていた
ずっと昔からぼくは

右足のように
左手のように

それを纏って生きていたのに



・・・マヤカシノヨロコビデボクハココロヲコオラセタノカ?


本当の事を教えて
本当の事を教えて
本当の事を

教えてほしい


*********


うずくまる僕の指の隙間からは

ただしいものばかり

こぼれおちてしまうと


もう

知っているから
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by hiromiwithk | 2011-01-24 00:54 | 詩 うた

color

飾り立てられた思想
ハレツシテシマイソウ
誰かいそうな暗闇に目をこらす

君はだれ?


本当のコトバを吐き出すこともなく
咀嚼して飲み込んで
そうして君は、闇にまぎれる真っ黒になってしまった


ぼくだけはきみをそのまま抱きしめよう

晴れた海を見に行こう
桜の花を数えよう



飾り立てられた思想
メガマワッテシマイソウ
もううんざりなんだ


本当のことをなにひとつ言わないまま
生きていく君


見上げればいつも

空は青い
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by hiromiwithk | 2009-11-24 01:37 | 詩 うた

世界

今日は空が青かった


大切なものを失った悲しみに
終わりを・・・終わりを 願っていた人にも


雨に降られ ふきすさぶ風に
なすすべもなく ただじっと
静かに耐え忍ぶ人にも



愛する人と手を取り合って
駆けてゆく 幸せそうな二人にも


同じように

今日は空が 青かった

今日の空は 青かった
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by hiromiwithk | 2009-09-20 22:59 | 詩 うた

さよならじかん

とめどなく 

涙の耐えない日々があった

永遠に続くようなその時も

今はもう 昔



あのころの痛むこころ

今はどの空の空気に溶けて

流れていますか


それでも

変わりなく生きる私


とりとめもない日々




忘れずに笑う

あの頃のかなしみを

忘れることなく 

微笑みながら生きていく
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by hiromiwithk | 2009-06-24 23:01 | 詩 うた

解毒剤

ある日

ひろくておおきなものがやってきて
逃げようとするわたしをつかまえた

ひろくておおきなものは
わたしの背中を包み込んで

「もう 大丈夫だよ」

と言った



消えない毒を抱えて

癒えない傷を持って



あのひとのようにも

このひとのようにも

なれなくても



「もう 大丈夫だよ」と

言った




この消えない毒よ

いつか花のようになって
空に
消えてしまえばいいのに


いつか

花のようになって
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by hiromiwithk | 2008-04-21 17:42 | 詩 うた

ことば

じぶんがおおきくてまっくろな穴

そのものになったみたいだ

つかむ場所もなく落ちていってボクの

助けを呼ぶ声も誰にも聞こえない



だけどそのおおきくてまっくろな穴の中

下の下 ずっと深く

降りていったその先で

なにかひとつ

小さくてまるい

やさしいものを拾えたら

ボクのかわりに誰かが笑って

その笑顔をみてボクもきっと笑うだろう


生まれて初めてことばを知った

赤ちゃんみたいに笑うだろう
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by hiromiwithk | 2008-04-14 23:52 | 詩 うた

冬のはじめに

しんとした気持ちになって

冬の午後

いつかくる春のことを

誰にも言わずに考えていた
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by hiromiwithk | 2007-11-18 21:13 | 詩 うた

輝かしい未来を信じていた

土を蹴って
風を切って
白詰草を摘んで

ファインダー越しの笑顔で
空を見ていた


長い
長いアスファルトの道端で時々
誰にも分からないようにちいさないたみを思い出していた


夏休みの終わりの

照れくさい笑顔で

ファインダー越しに
空を見ていた


輝かしい未来を

信じさせていてほしい

ずっと

しわくちゃの笑顔になるまで
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by hiromiwithk | 2007-08-18 02:02 | 詩 うた

うたえばいいさ                             とおくきこえる                             あまおとのように
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