オレンジ色の夜に
オレンジ色の夜に
僕はみていたんだ
きみのひとみに宿る願いを
ただ
理解を
理解を
理解を
柔らかいてのひら
空から降る
つきのひかり
オレンジ色のよるに
確かに僕は
僕はみていた
僕はみていたんだ
きみのひとみに宿る願いを
ただ
理解を
理解を
理解を
柔らかいてのひら
空から降る
つきのひかり
オレンジ色のよるに
確かに僕は
僕はみていた
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by hiromiwithk
| 2006-09-19 19:19
| 詩 うた
こたえ
とほうもない時間
求め続けていたひとつのこたえは
こたえがみつからないということがそのこたえだった
そしてその途方もない時間のなかで
しぼりだされていったわたしの血や涙が
ちいさな花になって咲いていた
求め続けていたひとつのこたえは
こたえがみつからないということがそのこたえだった
そしてその途方もない時間のなかで
しぼりだされていったわたしの血や涙が
ちいさな花になって咲いていた

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by hiromiwithk
| 2006-09-15 23:42
| 詩 うた
青
てのひらに掬えば
透き通ったただの水
僕だけのちいさなせかい
そこにはきっともう
探し尽されていない宝物なんかない
虫めがねを捨てて
天をあおげば
飛べない僕が知る由もない青
―――――――
本当はずっと知らなかったんだ
僕がここにやってきた理由を
上手に笑える方法を
安心して眠れる場所を
いつでも帰れる暖かい港町のある場所のことや
つよくてやさしいおとこのひととおんなのひとが僕を守ってくれますように、という僕の願い事の先っぽにある物語を
誰かに教えてほしかったんだ
透き通ったただの水
僕だけのちいさなせかい
そこにはきっともう
探し尽されていない宝物なんかない
虫めがねを捨てて
天をあおげば
飛べない僕が知る由もない青
―――――――
本当はずっと知らなかったんだ
僕がここにやってきた理由を
上手に笑える方法を
安心して眠れる場所を
いつでも帰れる暖かい港町のある場所のことや
つよくてやさしいおとこのひととおんなのひとが僕を守ってくれますように、という僕の願い事の先っぽにある物語を
誰かに教えてほしかったんだ
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by hiromiwithk
| 2006-09-12 23:48
| 詩 うた
月の花
月からはがれ落ちたひかりが
金色の花になって降って来て
言ったよ
「これからはずっと きみの髪の毛の上に留まって
君とお空に帰れる日まで きみのそばにいるよ ずーっと。」
真っ暗な夜
時計の音しか聞こえない小さな部屋の中で
女の子は小さくなきました
金色の花になって降って来て
言ったよ
「これからはずっと きみの髪の毛の上に留まって
君とお空に帰れる日まで きみのそばにいるよ ずーっと。」
真っ暗な夜
時計の音しか聞こえない小さな部屋の中で
女の子は小さくなきました
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by hiromiwithk
| 2006-09-08 23:18
| 詩 うた
pain way
忘れなければ上手に笑えない
思い出や記憶を
忘れたくて
どこか遠くへ逃れても
華やかなもので誤魔化しても
大人になった今日も
忘れられないまま
忘れられないままいるよ
それでも
長く続く見えない道のむこうに必ず
傷跡を微笑んで見送ることができる明日が来ると信じている
思い出や記憶を
忘れたくて
どこか遠くへ逃れても
華やかなもので誤魔化しても
大人になった今日も
忘れられないまま
忘れられないままいるよ
それでも
長く続く見えない道のむこうに必ず
傷跡を微笑んで見送ることができる明日が来ると信じている
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by hiromiwithk
| 2006-08-30 00:57
| 詩 うた
自立
真夏の日照りにも
真冬の冷たいビル風にも
「あー、今日はきっとビールがうまいなー」
と思えるしあわせと
「あー、今夜はあの人を誘って一緒に鍋をしよう」
と想像できるしあわせがある
こころをつよくして
まけてたおれそうなこころを全力でつかまえてたちあがり
自分で自分を笑顔にする技術を覚えてゆくのだ
真冬の冷たいビル風にも
「あー、今日はきっとビールがうまいなー」
と思えるしあわせと
「あー、今夜はあの人を誘って一緒に鍋をしよう」
と想像できるしあわせがある
こころをつよくして
まけてたおれそうなこころを全力でつかまえてたちあがり
自分で自分を笑顔にする技術を覚えてゆくのだ
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by hiromiwithk
| 2006-08-01 22:14
| 詩 うた
感謝
もしかしたら ずっと むかしの日に
だれかが願い続けて
願い続けてもたどりつけなかった場所に
わたしは知らんかおして座っているのかもしれない
あれも足りない これも足りないといっては怒り
あれもいや これもいやといって 泣いている
たぶん、もう一度会ったら
なみだがでるくらい 愛しいともだちがいて
わたしのために いのちをけずってくれた
おとうさんと おかあさんがいること
誰かと笑顔であいさつをかわせる
いつもの変わらない朝
どれだけ与えられたら
ありがとうといえるの
いったいこれ以上
なにを与えられた時に
だれかが願い続けて
願い続けてもたどりつけなかった場所に
わたしは知らんかおして座っているのかもしれない
あれも足りない これも足りないといっては怒り
あれもいや これもいやといって 泣いている
たぶん、もう一度会ったら
なみだがでるくらい 愛しいともだちがいて
わたしのために いのちをけずってくれた
おとうさんと おかあさんがいること
誰かと笑顔であいさつをかわせる
いつもの変わらない朝
どれだけ与えられたら
ありがとうといえるの
いったいこれ以上
なにを与えられた時に
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by hiromiwithk
| 2006-07-21 22:47
| 詩 うた
こうちゃいろのねこ
「わたしも つれていってほしかったな」
うごかないきみに
おこられてるみたいなきもちになった
うまれてきて しあわせだったかな
あめのひに
ちいさなきみがしんでいた
うまれてきて しあわせ だった?
にんげんにしいたげられる
ちいさないのちがおおすぎて
くるしい
だけどわたしも
そのなかのひとり
おまえも つれていってやりたかったな
ごめんね
うごかないきみに
おこられてるみたいなきもちになった
うまれてきて しあわせだったかな
あめのひに
ちいさなきみがしんでいた
うまれてきて しあわせ だった?
にんげんにしいたげられる
ちいさないのちがおおすぎて
くるしい
だけどわたしも
そのなかのひとり
おまえも つれていってやりたかったな
ごめんね
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by hiromiwithk
| 2006-07-18 19:45
| 詩 うた
町の灯
こころもちひとつで
空気は澄み渡るようだ
アスファルト焼けるような夏の真昼
氷水をかぶるようなここちよさ感じたい
泳げない僕は
窓の外ながれゆくけしき
つかもうとするな
眠っている間に答えは分かる
むだな争いならば黙っていようと決めたんだ
影をともす家々の灯のように
僕は
空気は澄み渡るようだ
アスファルト焼けるような夏の真昼
氷水をかぶるようなここちよさ感じたい
泳げない僕は
窓の外ながれゆくけしき
つかもうとするな
眠っている間に答えは分かる
むだな争いならば黙っていようと決めたんだ
影をともす家々の灯のように
僕は
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by hiromiwithk
| 2006-07-12 00:21
| 詩 うた
全力疾走

そんなのもう疲れたよ
わたしはわたしであれ
分かっていても
いつだって逃げようとするのは何故?
うしろがみをひかれるような全力疾走で
なんだかとてもつかれたんだ
それなのに何故
わたしのものではない言葉ばかりつないで
#
by hiromiwithk
| 2006-07-01 20:34
| 詩 うた